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2005年4月 1日 (金)

「ひもじい」と「もったいない」

【錦糸サイト】
おしゃべり広場 2005/03/28(月) 17:33喜美子さん
飯炊きの井戸

4月公演が近づきました。
隣室から、御殿の段の一人稽古(錦糸は是を練習と呼ぶ)の音が聞こえてきます。

前半きっての名場面が「飯炊き」。まるで洗うお米の一粒一粒が目に見えてくるような、三味線の手が、私は好きなのですが、この名場面ゆかりの≪飯炊きの井戸≫なるものが、今も東京は、御成門駅近くに残っているそうです。

【錦糸サイト】
ある三味線弾きのつぶやき 2005年3月31日 錦糸さん

【前略】
さて、四月公演は、先代萩の「御殿」です。
御存じの通り、名曲中の名曲、芝居としても大名作です。
私の勤めます前半は通称「ままたき」、後半は「政岡忠義」と呼ばれ、見所、聞き所の多い狂言で、文楽の魅力をたっぷり味わっていただけると思います。
お楽しみに。

政岡の子、千松のセリフに、「お腹がすいても、ひもじうない」という名文句があるのですが、先日、ルネ氏の御母堂と御殿の話をしていると、「戦時中にはよく言ったものよ」との事。
浄瑠璃が浸透していたのですね。
【後略】

 御殿の段、喜美子さんの書き込みに続いて錦糸さんのつぶやき、4月公演と東京5月公演、住師匠と錦糸さんの受け持ちは同じ。
 東京公演を心待ちにしている身にとっては、4月公演に向けての話→4月公演→5月公演に向けて→5月公演へと話題が持続して楽しめるとともに、待ち遠しさもひとしおというところがあります。

 錦糸さんのつぶやき、戦後それほど遠くない時期に生まれた身にとっては、ひもじい思いについて自分自身の記憶はほとんどありません。でも食糧事情の悪さから、母親の乳の出が悪く、やせ細った赤ん坊だった時期があったこと、親から時ある事に聞かされたものです。また、父親が農家の出だったことから、とりわけ米作りの大変さがよく話に出ました。食べ物を残すことはもったいない、その意識がしみついていて、バイキングで取りすぎ残す人には腹をたてています。
 マータイさんによって「もったいない」は世界語になりましたが、「ひもじい」思いを体験するか、せめて想像する、それができない場合には、遠いことばのままとなるのでしょうか。

2005/04/01(金)

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