2009年2月15日 (日)

渡辺保・評 『なほになほなほ…』/『人形有情…』

毎日新聞に住大夫師匠と亡き吉田玉男さんの芸談の書評が載っていました。見出しは「芸の秘密を語る歴史的な回顧2編」。
住師匠のものは、日経に連載された当時目を通していたので、購入をどうしようか迷っていたのですが、やはり買いでしょうね。

◇『なほになほなほ--私の履歴書』=竹本住大夫・著
 (日本経済新聞出版社・2000円)
 ◇『人形有情--吉田玉男文楽芸談聞き書き』=吉田玉男・著、聞き手・宮辻政夫
 (岩波書店・3150円)

今週の本棚:渡辺保・評 『なほになほなほ…』/『人形有情…』 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20090215ddm015070015000c.html

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2006年9月25日 (月)

玉男さんの俊寛、もう見ることがかなわないとは

【ひらめサイト】

 揚巻さんの書き込みで玉男さんの訃報を知りました。

 文楽仲間で飲むたびに出るのは、玉男さんの俊寛をもう一度みたいとの話でした。なんで東京で再演されないのだろうとの恨みもこめつつ。(東京の鑑賞教室で玉男さんが俊寛を使われたことはあるようですが。)

 昨年7月の最後の舞台以後も、また玉男さんのお名前がプログラムに載らなくなってからも、玉男さんの舞台姿をもう見られなくなることを信じたくない気持ちがずうっとありました。

 23日の公演終了後、数人で国立劇場の近くの店で話したときも、玉男さんの俊寛の話がでました。
 日記を見ると、1995年2月の東京公演、住大夫師匠の浄瑠璃と玉男さんによる鬼界が島の段で、余韻をこわしたくないということで、結びの段はパスし、その時いあわせた4人で四谷まで歩いていって2時間くらい飲んだとあります。
 よく覚えていませんが、近松の本、住師匠の浄瑠璃、玉男さんの俊寛の話にに終始したに違いありません。行く場所はだいたい居酒屋、それにしては飲み代5000円はちょっと解せない。きっと余韻に浸りながら痛飲したのでしょう。

 昨年5月東京公演、伽羅先代萩の前に楽屋にお邪魔しました。ちょうど冥土の飛脚を上演している舞台裏で、三味線と浄瑠璃が聞こえていました。封印切りの段が終り、玉男さんが下手から何と手を引かれて楽屋に向かい歩まれていきました。立派な舞台を演じられているとの評判、あのお身体でよく、と胸をうたれました。
 2月の伊賀越道中沼津の段、十兵衛の役をお元気なように感じていて、東京公演の最後になるとはつゆ思わず、冥土の飛脚をパスしたのが悔まれますが、せめて楽屋でお顔を拝見したのをなぐさめにしつつ、ご冥福をお祈り致します。

2006年 9月25日(月)

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2006年4月27日 (木)

「都美人 紋寿好み」というお酒

【ひらめサイト】

 ゆうきちさんのサイトの「文楽人形遣い桐竹紋寿さん」によると、芸歴60周年記念として、紋寿さんのふるさと淡路島の酒屋さんが「都美人 紋寿好み」という日本酒を発売するそうです。(5月1日)
 気になるのは紋寿さんの好みの「都美人」ですが、東京都民の女性の方は"とびじん"と読んでくださいと、紋寿さんのコメントが添えられていました。

桐竹紋寿さんのこと
http://www16.ocn.ne.jp/~kuriy/monjusan.htm

4月27日(木)

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2006年2月17日 (金)

出遣いと黒衣

【錦糸サイト とおりすがりの文楽好きさん】

はじめまして ..
【前略】
昨日から東京公演が始まり、早速見に行きましたが疑問に思ったことがありました。
「曾根崎心中」の天満屋の段で主遣いさえ出遣いではありませんでした。この様なことはあるのでしょうか。以前見たときはパンフレットにあるような、出遣いだったのですが。

2006/02/13(月)00:20


とおりすがりの文楽好き様

 天満屋の段に限らず曽根崎は、出遣いだったと記憶していましたが、インターネットで見たところ、出遣いは天満屋の段からとか、天神森の段だけとか、色々なようです。ヨーロッパでの公演では黒衣で通すこともあったようです。
 お答えにはなりませんが。

2006/02/17(金)

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2005年9月 8日 (木)

玉男さん休演

朝安部保名役を、玉男玉女のお二人が遣うと書いたとたん、玉男さん体調不良のため休演とのことです。(芸術文化振興会HP)ほかにも人形で文吾さん、三味線で宗助さん、喜左衛門も休演とあります。
 この夏の暑さが原因でしたなら、秋の訪れによって復調されることと思われますが。

9月 8日(木)

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2005年8月 9日 (火)

夏と文楽

【錦糸サイト】

 三宅周太郎著『文楽の研究』が岩波文庫に収録される報(正篇は今月19日刊行、続篇未詳)に接して、昔購入した創元文庫版を先月読み返しました。その中に、次のような記述があります。


[…]私は夏の暑さを思ふと、いつも人形遣ひの諸氏の暑さを思つてゐた。栄三氏にそれをいふと。
「へえ、さうです。夏は子供が傍へ来ても暑苦しいのに、我々は三人かたまつてゐるのですからその暑さは話になりません。」
 […]栄三は顔をしかめて夏の暑苦しさをかこつてゐた。それだけにその夏の楽屋を見ると、人形遣ひ位、誰も彼も裸でゐる人種はないと思へる程、全く「裸の道中」のやうである。[…]大抵の劇場の冷房は客席だけだから、舞台で働く人々は冷房の恩典に浴してはゐない。[続篇から原文のまま。ただし「かこつ」は漢字表記をあきらめました]

 今の劇場は空調が客席以外にも効いているのだろうなと読み過ごしていましたが、喜美子さんからの、土曜日の文楽劇場の蒸し風呂状態の報を読み、あらためてページを繰り直しました。
 観劇の人でさえ大変な暑さとのこと、人形遣いの皆さんの感想を聞いてみたい。

2005/08/09(火)

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2005年5月27日 (金)

等身大?のネズミ(伽羅先代萩)

【ひらめサイト】
祝初日  投稿者: ひらめさん 投稿日:5月 8日(日)00時50分44秒

先代萩「床下」のネズミ、デカっ!あの大きさはちょっと予想を超えてました(汗)

 ひらめさんも触れてらっしゃいましたが、伽羅先代萩「床下」のネズミ大きいですね。
 歌舞伎では人が化けた等身大にちょうどなりますが、人形が化ける文楽では、人形にとっての等身大であって欲しい気がします。
 中に人が入らないとあの回転は難しいということで、あの大きさになるのはやむをえないかな、とも思いますが、千本桜「河連法眼館の段」でキツネを使われる文吾さん、キツネに換えてネズミを操る挑戦をしていただけないかななどとも考えました。
 糸あやつりの結城座でも床下のネズミが現われたようですが、やはり人が入ったのでしょうか。

5月27日(金)

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2005年3月 4日 (金)

文楽人形は三人遣い

【ひらめサイト】

文楽人形は三人遣い
 東京公演、「沼津」を目当てにいつもの文楽仲間と初日に国立劇場に足を運びましたが、嶋大夫さんの阿古屋を聞きたくて、千秋楽の前日、再び国立劇場へ。阿古屋とともに卅三間堂棟由来も楽しみました。
 一人でしたので、ひらめさん、沖鴨学さん、うえさんと多少ゆっくりとお話しする機会をえました。

 今回の演目はどちらも初めてでした。
 「阿古屋の段」、始まってしばらくして、嶋大夫さんの見台があざやかな朱、はっとして見ると他の大夫さんは黒。嶋大夫さんは阿古屋の役柄だからですね。
 阿古屋が現れたとき、簑助さんの主遣だけでなく、左遣い、足遣いも出遣いなので、驚きました。左遣いはひらめさんが書かれていたように勘十郎さん、足は他サイトの書き込みによれば、蓑紫郎さんとのこと。
 プログラムをあわてて見ると、昨年一月、大阪公演の写真が載っていてやはり主遣い以外も出遣いで、簑助・勘十郎コンビは同じでした。

 ひらめサイトでは、黒子の方を推察する話がときおり書き込まれていますが、私の場合は浄瑠璃と三味線と人形との関係、人形と人形遣いの関係、そういったレベルでしか意識していなかったのですが、三人出遣いということで文楽は三人遣いということをあらためて意識させられました。
 また、左遣いは右手で人形の左手を使うわけで、逆手になること、足遣いは中腰でいなければならないし、出遣いでも観客からは顔がほとんど見えない……、などなど。

 他に三人出遣いなのは、『本朝廿四孝』の八重垣姫、『勧進帳』の弁慶が該当するようです。

 なお、昨年の「阿古屋」の写真は勘十郎さんの姉上三林京子さんのサイト http://3bayashi.com/ に載っています。また、蔦くらぶ http://www.tsuta-club.jp/ 「古典めざましタイ」vol.56 初春文楽・・・2004.3.31によれば、この時の足遣いは勘十郎さんのご子息簑次さんだったとのことです。

2005年3月 4日(金)

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2004年4月 2日 (金)

大阪公演明日からですね(2004年3月)

【ひらめサイト YASUさん2004-03-28】

《幸助師匠の人形体験では、三人のおばさまがたが操る?お七さんがゾンビのように
手がぶら~んとしてたり、寝違いした朝のように、首がかしげて無表情だったり、
足が…なかったり(笑)もお~~~~っ大爆笑でした。さすがの技芸員さんたちも
あまりのすごさに呆然としてはりました。笑けた~楽し!(^o^)丿

ああいうのみると、いかに、プロがすごいかってのが、良く解りますね。》

 この間の各公演、それぞれ臨場感あふれるご報告ありがとうございます。YASUさんの人形体験見聞、勘十郎さんの「ようこそ先輩」で子どもたちが達者に扱ってましたが、大人よりは飲み込みが早いのでしょうね。

【同 YASUさん2004-03-31】

《お花見モード全開!(^o^)
こちらはお花満開で、街全体が「享楽のるつぼ」状態…
近くの河原では、夜中まで毎晩大騒ぎしてはります。
千本桜の前置きには丁度いい気分です~(^o^)
キモノなに着ていこうかな。》

 東京の桜、満開が早まるかと思っていたら、お彼岸前後の寒さで例年とあまり変わらなくなり、先週末から今週に掛けてお花見の話が飛び交っていました。YASUさんからの、大阪の桜は千本桜公演のちょうど先駆けの様子、季節もぴったりですね。
 東京の2月公演は、チケット状況についてわたしも含めて、悲鳴をあげていましたが、今回の大阪公演はいかがでしょうか。劇場の大きさも、公演期間も違うので、ずいぶん事情は違うのでしょうね。

2004年4月 2日(金)

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2004年2月18日 (水)

バレンタイン文楽での出会い

【ひらめサイト】

[楽屋の補足]
 楽屋では、三業の方々の、舞台では見ることができない笑顔を見ることができます。嶋大夫さんは、床で感じるよりずっと小柄な方で、どうやって場内いっぱいにしみわたる声がでるのだろうかといつも不思議に思います。
 楽屋での人形たちは、生命を吹き込まれるのを待つ姿はかわいらしさがありますが、国性爺の虎(の抜け殻)が明日の出番を待って廊下に横たわっていたのには、人形と違って実世界の大きさに近いだけに、何か生々しく、見ない方がよかった、なんて。

[仮名手本 道行]
 14日の仮名手本忠臣蔵、楽屋からあわただしく客席に向かう時には5分前のベルがなり、楽屋に一緒でなかった文楽仲間(今回は私を入れて総勢14人)が何箇所にも散らばっているために、何人かに挨拶するうちに幕があきました。
 道行の段では、舞台転換・遠見の効果がよく出ていましたね。他ジャンルの舞台では、すっかりご無沙汰していますが、あれほどの効果は出ないのだろうなと思いました。千歳大夫さん、9月公演では声が出ないようで心配しましたが、今回はかなり復調したように感じました。

[バレンタイン文楽での出会い]
 休憩時間が短く、文楽仲間への挨拶をする必要もあり、ゆっくりお話できなかったのですが、ひらめメイトにご挨拶できました。
 お会いする前は、どんな方かなと書き込みを読み返しながらいろいろ想像をめぐらしていましたが、お会いしてみると、そうだ、この人、あの人の書き込みだったんだ、そのように納得しました。
 文楽とのつきあいは、年数こそ10年を超えていますが、皆様の濃密度には遠く及ばない、幸い私のグループとの挨拶が済んでいなかったので、底の浅さが現れないうちにその場を失礼いたしました。

2004年2月18日(水)

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